爪の魔法
"なりたい女"を爪色に託そう。
その日に塗っているネイルの色に、女は少なからず支配されています。
黒やガンメタ、黄色などいわゆるブーイングカラーの日は、知らず知らずお行儀が悪くなり、さくら貝ピンクやベージュの日は、いつもより物腰が上品になり、おもちゃピンクやおもちゃオレンジを塗ると、何となくオチャメな自分になってしまう。
長い爪は、自分でもまどろっこしいくらい仕草がエレガントになり、短い爪だと妙にキビキビする自分がおかしい。
まして、ネイルを塗ってない日は、自分の中の女の濃度がめっきり減って、自ずとワサワサした女になってしまう。
あまりに短絡的だが、実際に爪ほど上手に女を操るものはないのです。
でもなぜ、爪色なのか、わかるだろうか。
口紅の色だって、そうした管理能力がないではないが、そのパワーは爪色に遠く及ばない。
その違いのありかを私は、どこまでも単純に考えてみた。
自分の視野に入るか入らないか?
つまり手はいつどこでも自分の視界に入っているが、自分の唇は自分じゃ見られない。
鏡を見ない限り見えないのです。
特に手は、何をする上でも自然に視界に入ってきます。
だからパワーが凄いのです。
そもそも手にしみが出来にくいのはこれが理由なのかな?